特集

2018.03.05

育休パパには居場所がない?豐田市のリアルなパパの子育てリポート!

育休レポート

(平成29年2月17日~3月31日) ※2月特別休暇、3月育児休暇

公務員 役所勤務

家の状況

  • 名古屋市在住 豐田市勤務
  • 妻:名古屋市内の企業に勤務、産休中

※平成30年3月末まで育児休暇の予定

  • 子ども:長女(4歳)、長男(2歳)、次女(0歳)
  • 両親:豊田市(私)、豊川市(妻)在住 平日仕事

なぜ育休をとったか?

子どもとしっかり向き合う時間が欲しかった
※1人目は前職のときで社外へ出向中で単身赴任だった
※2人目は市役所転職1年目
自分たち家族で産後1か月を乗り越えたいと思った
※1人目は妻の実家(豊川市)に里帰り
※2人目は自宅で、両親・私とでシェアしながら過ごす
(大部分はパートで動きやすい私の母がサポート)

育児・家事に向き合って感じたこと

●男性がやれないことは授乳だけ!!
●それ以外はなんとかなる
●体力がいるのでは実が男性が向いていることも多くある
●1日があっと言う間
●家事・育児して1日が終わり、自分の1日これでよいのかと凹む
●子どものペースがあるので、自分のことはほとんどできない

子どもとの信頼関係は時間が大事

●多くの時間を一緒に過ごし、触れ合うことで信頼関係ができる
●長女を送り出してから長男と過ごす時間が増えた

→パパが大好きになり、いつでもくっついてくる
(機嫌が悪いときもママではなくパパに助けを求める)
でも、1・5日一人で出かけるときがあり、離れたらすぐママが大好きに変わった
●忙しくてかまってあげられないと長男が全裸になるようになった
●人生のうち子どもが小さいのは数年間。手がかかる時期を大切に

育休パパには居場所がない

●子育て支援センターはママしかいない
●ママ向け講座しかない
●子育て講座に参加したらママからは仕事していない人的な目線(被害妄想?)
●講師の先生がやたら優しくしてくる(すぐあてられる)
●周囲に育休パパがいない(1人だけ1年取得中の強者がいたのでたまに共有)
●職場にはちょっと行きづらい…

*育休取得率2.65%(2015厚労省雇用均等基本調査)

 産後1か月は妻のサポート

(産後トラブルなどあまり知られていない)
●育休というと子育てのためという意味合いが強いかもしれないが、

産後1か月は女性は安静にすべきと言われている
→そのためにも男性が育児・家事をする必要がある
●産後はホルモンバランスが崩れ精神的に不安定になる
→妻の話し相手になるだけでも産後鬱のリスク減につながる
パパがいるだけでも安心

*産後うつ発症者10%とも言われている
⇒2020年までに13%政府目標

世の中のママを尊敬
●育児・家事は本当に大変、でも誰も認めてくれない
→仕事はやれば誰かが認めてくれる
●やってあたりまえの世界
●毎日のご飯メニューを考えるのって大変
●家事は段取り、仕事と一緒? スムーズにやれたときの達成感

育児に慣れは禁物

●子どもはなにをするかわからない、油断すると怪我につながる
→長女を保育園に送るときに、長男が暴れて転倒

産後の行政支援の充実を
●行政の産後・育児サポート制度使い勝手悪い。
※豊田市は産後支援なし
●NPOなどが補完している(マドレボニータ、ドゥーラ、ラヴィドファム)

★豊田市では任意団体ラヴィドファムが産後シェアという考えを提案している

育休取得者も社会との接点を

●1日1時間程度の仕事を割り振る制度があると関わりができてよいのでは。2週間に1度出社など。育休中は職場になんとなく行きづらい。
●長期取得者が復帰しやすくなる

育休を取得するには

職場の理解・協力が不可欠
●上司・同僚の理解・協力があってこそ取得できる
●早めに相談することが重要
●普段から仕事の情報を共有しておく
●育休中はメール等でやりとり(柔軟な同僚のおかげで助かりました)

長期間のほうがよい?
●1か月だと人事補充がないので職場の負担増
●取得する方としても申し訳ない気持ち・・・

家族の理解が不可欠
●両親が反対するケースもあるらしい
●妻の母からも本当に1か月も取れるのと言われた

産まれる前から過ごし方を考えておく
●産まれてからはバタバタなので事前によく妻と話すことが大事

妻から言われたこと
●産後サポート助かった
●産まれた子どもの悩みが相談できてよかった
●育休中は子どもに厳しくなっていた
※ずっと一緒にいるストレス?

周囲からの反応
●奥さん助かるね

●さすが公務員
●ゆっくりできていいね
●子どもが好きなんだね
●取った人初めて聞いた

★微妙な反応…まだまだ育休がフツーではない。

 

育休メリット・デメリット

メリット

●育児・家事からの学びがたくさんある
●妻、子どもとの信頼関係が築ける
●視野が広がり考え方に幅ができる
●育児・家事がより自分ごとになる
※男性女性関係ない

●父親が家事・育児をすることを子どもに見せることができる

※キッチンに立つ父親はカッコイイ

デメリット

●稼ぎが減る(半年まで67%、半年~1年50%、2年~3年ゼロ)
●関わっていた仕事から離れる
●長期間だと同じ仕事に戻れないかもしれない

組織、所属の負担増

 

仕事に生かせることも
たくさんある
特に公務員にとっては子育て政策を自分ごととして考えるチャンス

 

お金では買えない価値がある
(収入が減るのは一時的、仕事は復帰してまた頑張ればいい)

 

 

 

 

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